
レーベル:BMG JAPAN
価格:¥2,300(税込)
卯月ちゃんから3年振りのニュー・アルバムが届いた。パンク・ファッションに身を包みつつも、親しみやすいポップ・サウンドだったファースト・アルバム、ロック色を強め、歌唱にも力強さが増したセカンド・アルバムを経て、次の展開を楽しみにしていたが、予想外のサウンドに少々戸惑っている。従来の路線とは正反対に快活で、底抜けに明るいのだ。
前二作は十代の立場から身近な話題を通して大人社会を批判するようなネガティブなパワーに溢れていたが、本作は「ハッピー」の一言に集約されそうなポジティブなパワーが漲っている。それもそのはずで、本作の制作はSum 41のDeryck Whibleyとの結婚後にスタートしたのだとか。前二作を凌駕するようなエネルギーの源が、私生活の充実振りにあるのは明らかだ。
お転婆娘とヤンチャ坊主の恋愛は、意外なほど真面目でじっくり育んでいったようだ。2005年6月に婚約し、挙式は2006年7月だった。当然お互いのスケジュール調整の都合もあったはずだが、挙式自体も至極オーソドックスに執り行われたそうだ。パンクというと多少なりとも不良のイメージを伴うものだが、音楽に対する誠実な姿勢からも窺えるように、実像は至って真面目なようだ。
とにかく私生活での幸福感がこれでもかというほど詰まったアルバムには、もはやパンク少女のイメージはない。チア・リーディングにモッテコイのサウンドを基調とした楽曲がズラリと並ぶと、何となく裏切られたような気分だった。いくら前二作を凌ぐパワーに溢れているとはいえ、オジサンにはどうしてもGo-Go'sのような80年代ガールズ・ロックの焼き直しにしか思えなかったからだ。
だが、自らExecutive Producerとして夫=Deryck Whibleyをはじめとする複数のプロデューサーを迎えて制作した本作こそ、Avril Lavigneのアーティスト性が100%発揮されたアルバムじゃないだろうか?本人も認めているように、直接的なメッセージ性は薄れ、お祭り騒ぎ的な要素が前面に出たアルバムだが、本作に込められたAvrilからのメッセージは、実はサウンドそのものじゃないだろうか?12曲40分(日本盤は13曲43分)を一気に聞き終えた後の爽快感こそが、22歳の女性=大人になったAvrilからのメッセージであり、アーティストとしての可能性を広げた何よりの証じゃないか?
前二作の延長で新作を期待してしまったオジサンの方が、勝手にAvrilの可能性を限定的に評価していたわけで、最近女優業にも手を染めたAvrilはまだ22歳、真価を発揮するのはこれからだ。そう思わずにはいられない勢いがある。
ところで、1984年9月生れの彼女は、なぜフランス語で4月を意味するAvrilと名づけられたのだろうか?本作を4月発売にしたことには、何か意味があるのだろうか?情報求む。
プロのアルバム・レビュー⇒Billboard Album Review

The Best Damn Thing [Explicit Lyrics](CD+DVD)
レーベル:RCA
価格:(時価)
Avrilの歯に衣を着せぬ本音が聞けるのは、こっちのエディションかもしれない!?



まだ買えていないんですが
リードシングルのGirlfriendは今までの音を踏襲して
いますね?
どっちに転ぶんだろう?巷では「結婚ボケ」(良くも
悪くも)とか言われていたりしますけど。
明るいハッピーサウンドに変身したか???
あなたのとりこ/シルヴィ・ヴァルタンのようだったり
して?
全米1位になったということ自体、イメチェン?は正解
なのでしょうが、逆にポスト・アヴリルとして雨後の
筍のように乱立してきたこともあり、リスナー側に飽
きが来たのかも。
逆手に取った方向転換だとしたら見事なものだと思い
ます。
SunHeroさんのコメントをみるとまんざら外れてはいな
さそうなので、まあ、聴いてみます。
フォロワー乱立ゆえの路線変更だとしたら、結婚はそのための付箋(爆)、否、伏線なのか?
子供が出来ないうちに別れたりしたら、そういうことかもしれませんね?(笑)
チアリーディングソングの連発にKOされずに聴き終えられるのか?
魔仁郎さん、ご健闘祈ってます。(^_^)v
思っていたほど、はじけてはいませんでしたね(笑)。
Sk8er boiあたりを気に入っていれば全編こんな感でも違和感はないでしょうし。
意外に?ミディアム・バラードなんかもやったりして。
KOまではいかなくてもなかなかいいフックをもらったという感じでしょうか?(笑)。
まだまだ付き合えそうですね。
事前に過剰な情報を入れておいた甲斐があって、予想通り「思っていたほど・・・・」というご感想に、ホッと致しました。
仰るとおり、デビュー・アルバムのSk8er Boiや、セカンド・アルバムのHe Wasn'tの路線をフルスロットで踏襲していますね。
しかし、オクターブとまでは行きませんが、あんなにボーカルのキーを上げてしまって、ライブとか大丈夫なんですかネェ?