2007年05月26日

mihimaru GT - THE BEST of mihimaru GT (May 2007)

an Amazon.co.jp associateTHE BEST of mihimaru GT
UPCH-1543(通常盤)¥2,800(税込)

時期尚早と言う人もいるが、“ミヒマルGT”が初のベスト・アルバムを出した。出世作「気分上々↑↑」のリリースから丁度一年、2月にオリジナル・アルバムの再発があったばかりで、確かに売り急いでいる印象がないわけではない。だが、シングル「約束」でデビューしてもうすぐ(ミヒ)丸4年、これまでのシングルを網羅してもCD1枚で収まるんだから、丁度イイ時期なんじゃないかと思う。

mihimaru GTは、その存在だけはデビュー当時から知っていた。先日取り上げたYUIと同様で、レコード会社からメルマガの配信を受けていたからだ。Hip-Popを標榜し、ケッタイなユニット名だったから、大抵はサラッと読み流して削除してしまうメルマガでも印象に残ったのだろう。あのユニット名はどうやって思い付いたんだろうか?

ただ、そのユニークな音楽性を理解する前に、まるで安めぐみがアニメ声で歌っているような感じのHirokoに拒絶反応を起し、聞かず嫌いな状態が2-3年続いてしまった。そんな私が一発でハマったのが「気分上々↑↑」だった。これを機にTVの歌番組への出演が増えて、CMやCDで聞くよりもハスキーで年相応な歌声だったことが分って、拒絶反応は沈静化した。私的にもベスト盤の発売は好タイミングだった。

最近はシングルを発売順に収録したベスト・アルバムが多いが、本作はアルバムを通して聞いた時の緩急のバランスを考慮したかのような曲順で、デビュー曲「約束」で幕を閉じる形だ。当初からユニークな音楽性を追求し、一定のクオリティを維持してきたからこそ、新旧織り交ぜた曲順でも古い曲が古びて聞こえないのだと思う。

とはいえ、やはり「気分上々↑↑」でミヒマル・サウンドはひとつの完成形を確立したと思う。「ユルメのレイデ」には既に原型と思えるメロディの断片が見え隠れしているし、それを「H.P.S.J.」のようなラップ中心の曲と上手くブレンドした成果だと思う。

また、Hirokoの書く歌詞も元気が出るというか、やる気になるパワーが込められていて、好感が持てる。当初アイドルっぽい声で「かませ!」なんて歌ってしまうところに、つんくがモーニング娘。に歌わせるような歌詞と同じ印象を受けた。普通女の子はそんな言葉は使わないだろうと思ったからだ。だが、Hirokoが単なる歌い手ではなく、曲作りにも深く関わっているから、そんな歌詞でも受け入れられたのかもしれない。

モチロンMiyakeの作り出すサウンドのユニークさがあってこそのミヒマル・サウンドなのは異論の無いところだろう。「帰ろう歌(か)」でのラヴェルの「ボレロ」、「YES」でのメンデルスゾーンの「結婚行進曲」、「いつまでも響くこのmelody」のグレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」・・・・余りにも有名すぎて原曲の題名がすぐには思い出せないことがある曲をネタに使ってしまうのは、ヒップ・ホップ界では普通敬遠してしまう手法だと思うが、ポップなメロディと融合することでより広範な音楽ファンにアピールすることに成功していると思う。

というか、mihimaru GTの音楽ってヒップ・ホップなのか?ラップやサンプリングの手法を取り入れたポップスだよな。その証拠が「恋する気持ち」だ。ラップもサンプリングもなく、女の子の恋心を切ないメロディに乗せているだけで、純然たるポップスだ。余談だが、谷村有美が一部メロディを書いているんじゃないかと錯覚してしまう部分まである。とある曲とよく似ているのだ。

この曲から「YES」、「さよならのうた」への絶妙の繋がりはベスト盤ならではのものだ。次に「かけがえのない詩」あたりを持って来たら、刹那系4連発になって中弛みしてしまっただろうが、「H.P.S.J.」、「ツヨクツヨク」といったパワフル系を持って来ている。そのままパワフル系も3連発行くのかと思わせておいて、ラテン系の「マジカルスピーカー」を持ってくる捻り具合がとても心地良い。

個人的には冒頭の展開も好きだ。ライブで開演を告げるファンファーレ的に使われていると思われる「Theme of mihimaLIVE」に続いて、如何にもオープニング向けなイントロの「Love is...」を配して、ライブを疑似体験している感覚になるからだ。しかも、「Love is...」はICEの宮内和之をサウンド・プロデューサーに迎えた曲だ。HirokoのボーカルがICEっぽく感じるのは私だけだろうか?

ともかく、オリジナル・アルバム未収録の「かけがえのない詩」、「パンキッシュ☆」という最近のシングル曲まで収録してしまったことで、mihimaru GTは活動の第一ステージを終えたという印象がある。いきなり奇抜な路線変更はしないと思うが、次の一手、果たしてどう出てくるのか楽しみだ。

an Amazon.co.jp associateTHE BEST of mihimaru GT(DVD付)
UPCH-9290(初回盤DVD付) ¥3,400(税込)

posted by SunHero at 23:54| 東京 不明| Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽レビュー(日本) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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■「THE BEST of mihimaru GT」
Excerpt:  mihimaru GTのベストアルバム 「THE BEST of mihimaru GT」 をレンタルしてきました! 2003年のデビューシングル 「約束」 から、最新シングル 「パンキッシュ☆」 ...
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Tracked: 2007-05-27 11:32