Single CollectionMUCD-1130 ¥3,045(税込)
しば裏 (初回限定盤)(DVD付)MUCD-8003(初回限定盤) ¥3,990(税込)
MUCD-1159(通常盤) ¥3,000(税込)
いつの間にか、何らかの理由で距離を置いていたアーティストのベスト・アルバム特集になってしまった。多分これで一旦途切れることになる。だからという訳ではないが、今回は文字通り表裏一体の関係にあるベスト・アルバムを2枚まとめて紹介することにした。否、アルバム紹介というよりは、「初めてのしばじゅん」的アーティスト紹介だ。古くからのファンの皆様には笑われてしまいそうですね。
柴田淳は1976年11月19日生まれの東京都出身。2001年10月シングル「ぼくの味方」でデビューし、現在までにシングル14作、オリジナル・アルバム5作をリリースしている。そのうちドリーミュージックからリリースしたシングル全11曲を収録したのが、文字通りの「シングルコレクション」だ。一方「しば裏」は今年リリースされた裏ベスト的選曲のアルバムで、初回盤には「シングルコレクション」収録曲全曲のPVが収録されている。表裏一体とはそういうことだ。
柴田淳との仲を取り持ってくれたのは、意外にもサントリー烏龍茶だった(爆)。正確にはCM Song集だった。私にとって2003年はサントリー烏龍茶のCM Songを集めた"chai"シリーズに振り回された一年だった。
当時一連のリリースを担っていたのがドリーミュージックだった。丁度しはじゅんがファーストDVDを出した頃だった。綺麗なお姉さんに弱い私はたちまち美貌の虜になったが、イメージにそぐわない「しば漬け」というタイトルに引いてしまった。
以来、聞かず嫌い状態が4年も続いてしまった。そういったアーティスト達を急に聞いてみたくなったのはなぜなのか、私自身が理解に苦しんでいる。バイオリズムか占星術か・・・・何か運命的な導きのようだ。
さて、人によっては、ナンデ“Single Collection”にDVDを付けなかったのか、疑問というか不満に感じるかもしれないが、熱心なファンへの配慮であったことは明白だ。1〜5曲目までは「しば漬け」、6〜11曲目までは「しば漬け2」というPV集に収録されている。これらの映像商品にはメイキングやオフショットといった映像も収録されているが、両方買えば約7,000円だ。あのタイミングで全PVを収録したDVDなんか付けたら、ファンの顰蹙を買うのは必至だったと思う。
「しば裏」はレコード会社移籍後にファンになったような人達をターゲットとした作品集だ。ビクター移籍第一弾アルバム「月夜の雨」のリリースを追いかけるような発売時機(タイミング)といい、初回盤に「しば表」と言えるDVDを付けたことといい、ドリーミュージック時代からのファンには歓迎されないことばかりだからだ。早い話が便乗商法だ。逆に今まで何となく距離を置いて来てしまった私には、手っ取り早くおさらいできる好都合なアルバムだ。
聞く前からある程度予想できたことだが、しばじゅんの音楽は日本の女性シンガー・ソングライターの系譜に連なるものだ。大雑把な括り方だが、70年代の五輪真弓、80年代の岡村孝子、90年代の鈴木祥子、自作自演ではないがサウンド的には松たか子も含めてしまってよいだろう。他にも加藤いづみや松本英子などがいる。ユーミンや竹内まりや、杏里は洋楽テイスト重視の傾向が強く、日本語歌詞をしっかり聞かせるメロディ&アレンジの範疇から飛び出してしまっている。微妙な線引きだが、何となくでも分って頂ければ幸いだ。
こうして今回初めて柴田淳の音楽ときちんと対峙して思ったことは、ルックスと声のイメージがこれほどまでにマッチしている歌手も珍しいということだ。わざわざコンサートに出向かなくても、アルバム・ジャケットなんかを眺めながら聞いているだけで、十分臨場感を味わえる存在感を感じた。
こういう歌手は、若さを前面に出して活躍する歌手と違って派手さはないが、実年齢や世代を超えた次元で恋愛を歌えるから、デビュー当時と同じスタンスで歌い続けて行くことができる。むしろ、年齢を重ねることで、歌詞や歌唱に深みが増してくることだろう。付かず離れず見守っていこうと思う。


