デビュー●●周年はかくあるべし。妄信的なファン以外には歓迎されないようなアニバーザリー企画はやっぱダメでしょ。その点、原田知世は凄い。丁度25周年の記念日(11/28)に、ボックスセットでもなく、ベスト盤でもなく、ナント新作をさりげなく出した。その内容は正に25周年に相応しいものだ。原田知世をアイドル歌手から大人のシンガーに変貌させた鈴木慶一をはじめ、何かしら縁のある音楽クリエーターをずらりと揃えた楽曲群は、カコを集大成していると同時に、ミライへの示唆を沢山含んでいる。振り返って一区切りつけるだけでもそれなりの意義はあるが、5年間新作を出していなかったこともあってか、とても前向きな姿勢で自らの25周年を迎えている。しかも、ちっとも気負った印象を与えない。あくまでも自然体だ。Blendyを愛飲していると、あんな風に年齢を重ねられるのだろうか?(爆)
冗談はさておき、本作のプロデューサーに抜擢された伊藤ゴローは、作編曲家でブラジリアン・ギターの名手だそうだ。ソロ・プロジェクトのMoose Hillや布施尚美とのユニット=naomi&goroの活動を主軸に、映画やドラマの音楽なども手掛けているそうだ。今回のプロデュースは、Moose Hillの2ndアルバムに原田知世が客演したのがきっかけだそうだ。
適度にテクノロジーを使った音楽は、アコースティックと呼ぶには無理があるが、手作り感の漂うサウンドは正にオーガニックという言葉が相応しい。欲を言えば、Tore Johanssonプロデュース作品のようなポップ・チューンがあれば、アルバム全体にもっとメリハリが付いた気もする。チョット地味なのは勿体無いが、だからこそジンワリと効く湿布薬のように、心のコリを解きほぐしてくれる優しいアルバムになったのかもしれない。
流石にTore Johanssonの参加はなかったが、伊藤ゴローのアレンジでボサノバ調に生まれ変った「シンシア」の再録がその穴埋めなのかもしれない。驚いたことに、これだけ原田知世カラーで統一されたアルバムに仕上がっているのに、彼女のオリジナル・ナンバーはナントこの1曲しかない。参加した音楽クリエーターの面々が原田知世の調理方法を十二分に心得ていることの何よりの証だと思う。
ボサノバ調に生まれ変ったといえば、ラストに収められたデビュー曲「時をかける少女」のセルフカバーの秀逸な出来には感服した。ユーミンがアイドルのために書き下ろした曲以外の何物でもないと思っていたから、今更再録しても自らアニバーサリーを台無しにするだけじゃないかと勝手に危惧してしまったが、大きな間違いだった。25年の時をかけてきた女性のキャリアを一瞬にして想起させる意義深い選曲だった。
本作のリリースに合わせて久しぶりのコンサート・ツアーが始まっている。不覚にも昨年暮れの浜離宮朝日ホールでのコンサートに行き損ねてしまった。チケットの一般発売日に慌てても手遅れだった。先行予約の案内は丁度PCのリカバリ中に届いていたのだ。幸いリベンジを兼ねてトライした2月のコンサートのチケットは取れた。自分への誕生日プレゼントのつもりで行く予定だ。
★Best Track=“Wonderful Life”
一番SunHeroの感性にフィットする曲です。
参考サイト:
bounce.com インタビュー・ファイル=原田知世
in the garden records オフィシャルサイト=原田知世「music&me」楽曲解説
MySpace 原田知世=楽曲試聴&PV視聴etc.

何だか不思議な魅力に包まれたアルバムですよね。
淡々としているようで、全編知世ワールド。引き込まれます。
2月の恵比寿は参加する予定です。私も遅まきながら自分への誕生日プレゼントです。
3月に追加公演が決まって、少々悔しいです(笑)。なのに「ゲストあり」という添え書きに即座に反応してしまいました(爆)。